日本国内に猫カフェが急増して、街中でお店を見かけることも増えてきましたね。
外国人観光客の多くも「日本に来たら訪れたい場所」に猫カフェを挙げるほど、大注目の猫カフェですが、日本人の中には「まだ行ったことがない」という人も少なくないようです。
かわいい猫がたくさんいて癒やされるカフェというイメージの猫カフェですが、初めての方にとっては、どのようなシステムになっていて、どんなふうに楽しめるところなのか気になるところですよね。
そんな心配をしている人必見!
今回は、猫カフェで働いている筆者が猫カフェでの過ごし方や守るべきルールやマナーなど、猫カフェを楽しむためのポイントをご紹介していきます。
さらに、比較的空いている時間帯や、猫とより楽しく遊べるオススメの時間帯も教えちゃいます♪
猫カフェ初心者さんもそうでない人も、これを読めば猫カフェを120%楽しむことができますよ!
もくじ
猫カフェの基本的な楽しみ方4つ
はじめに、猫カフェでの基本的な過ごし方をご紹介します。
「猫カフェなんだから、猫と遊ぶところでしょ?」と思うかもしれませんが、それだけではないのです。
それぞれの猫カフェごとに、コンセプトがあり、それによって内装にも違いがあります。
ということは、店舗ごとの楽しみ方があるということになります。
順番に見ていきましょう。
1 猫と触れ合う
せっかく猫カフェに来たのだから、やっぱり猫と触れ合いたいですよね!
- ナデナデ、モフモフしてその感触を楽しむ。
- 猫の気持ちいいところをなでて喜ばせて、その表情を楽しむ。
- おもちゃを使って元気に跳んだり走り回ったりする様子を見て楽しむ。
- おやつをあげて、食べているときの至福の表情を見て楽しむ。
いろいろな触れ合い方がありますが、これらは一例です。
たくさん遊んで仲良くなれたら、あなたと猫だけのもっと素敵なひとときがまっているかもしれません…!(≧ω≦)
2 猫がいる空間を楽しむ
“カフェ”ですから、猫を眺めながら優雅にお茶をして過ごすのも一興です。
多くの猫カフェは自動販売機やドリンクバーが設置されていて、自由に飲むことができますが、中には、キッチンで作った本格的なドリンクやフードメニューが味わえる『まさにカフェ』なお店もあります。
また、雑誌やマンガが置いてあったり、Wi-Fiが完備されているお店もあります。
猫のいる夢の空間で本を読んだり、パソコン作業やスマホを観たりしながらゆったりくつろぐのも、ニャンとも贅沢でしあわせな気分になりますよ♪
案外、猫はじっとしている人のところに近づいてくるかも?
猫が寄ってきてくれないとお嘆きの人は、休憩がてら本を読みながら猫が来るのを待ちましょう。
3 飼いたい猫を探す
「猫を飼いたいんだけど、ペットショップだと高い・・・」という人に朗報です。
里親募集型保護猫カフェの場合、猫を引き取って自宅で飼うことができます。
ケージの中でじっとしている譲渡会とは違って、なでたり遊んだりと、猫との生活を実感しやすいので、きっと運命の猫に出逢えるでしょう。
引き取るには様々な条件がありますので、スタッフさんに問い合わせてみてくださいね。
なお、保護猫カフェでは、寄付金や物資を募っています。
「猫を飼うことはできないけど、猫のためになにかできないかな・・・」とお考えのあなたは、お金や猫用品を寄付することでも猫助けに貢献することができますよ。
もちろん入場料もカフェの運営や保護活動に役立てられています。
どうぞ、そのあたたかな愛情をめいっぱい注いであげてくださいね^^
4 イベントで猫や人と交流する
猫カフェ内やその地域で定期的にイベントが行われます。
猫雑貨を購入したり、ワークショップなどに参加したりすることで、猫の魅力に酔いしれることができます。
また、思わぬ発見や出会いが待っているかもしれません。
今や猫カフェは、猫と遊ぶだけでなく、猫好きさんたちとのコミュニティの場にもなっているのです。
猫カフェの服装は?
猫カフェ自体にドレスコードがあるわけではありませんが、猫と接する時は「適切な服装」や「不適切な服装」があります。
猫カフェの常連さんでも意外と知らない人が多いですが、猫カフェを最大限楽しむためにも、以下をよく読み、事前に服装をチェックしてから出かけてくださいね。
猫カフェに最適な服装
動きやすいシンプルな服装
猫はとても俊敏で元気に動き回る生き物ですので、その動きについていけるように、そしてお互いがケガをしないためにも、動きやすいシンプルな服装にしましょう。
長袖、長ズボン
万が一猫にひっかかれてもケガにならないよう、袖や裾の長い服装だと安心です。
暑い夏は半袖を着ることと思いますが、カーディガンなどの羽織ものを持っていけば、クーラーによる冷え対策にもなりますし、お荷物にはならないはずですよ♪
靴下を着用
ほとんどの猫カフェでは、靴下の着用を義務付けられています。
裸足だと、人間が水虫になったり、床についた細菌が繁殖して猫の健康にも影響を及ぼしてしまいますので、必ず靴下やタイツなどを履いてくださいね。
猫カフェに不適切な服装
動きにくい・ヒラヒラした服装
おもちゃで遊んだり他の猫とじゃれあうとき、ゆったりした服を着ていると、猫が死角に入って見失ってしまいやすいです。
また、ストールやレースなどのひらひらしたものや裾の広いトップスやボトムスなどに、猫がおもちゃだと勘違いして飛びついてしまうことがあります。
思わぬケガに繋がりますので、ストールなどの小物は外しておきましょう。
女性の場合、短いスカートや露出度の高い服装は、男性のお客さんから盗撮をされる危険性がありますので注意してください。
目の粗いニットやセーター
猫の爪はかぎ針のようにカーブしていて、先端が鋭く尖っています。
スタッフさんがこまめに爪を切っていても、猫もこまめに爪を研ぐので、常に鋭く尖っていると思っていた方がいいでしょう。
目の粗い、または糸の細いニットは爪が引っ掛かりやすく、ほつれたり切れたりしてしまいます。
また、冬に着ることの多いセーターは猫との相性が悪く、静電気がとてもよく起き、猫がびっくりしてしまうかもしれませんので避けましょう。
じゃらじゃらアクセサリーをつける
先述のように、猫がおもちゃと間違えてとびついてしまったり、爪がひっかかってケガや事故につながります。
また、猫は優れた聴覚をもっていて、人間の生活音はハッキリ言って騒音であり、猫にとっては多大なストレスになりかねません。
ですので、できるだけ音のなるものは身につけない方が良いでしょう。
長い・装飾の多いネイル
猫はまずものの匂いを嗅いで、安全かどうかを見極めるのですが、つけ爪は細長くて、装飾がついていると、こわい生き物と判断して逃げてしまいます(キラキラしているのはもってのほか!)。
また、触るときに猫を突っついたり、引っ掻いてしまう恐れもありますので、入店を断られるでしょう。
においや食べかすがついた服装
香水などのにおいの強いもの、たばこ、お酒、特定の食べ物や食べかすなど猫に有害なものがついた服装はNGです。
猫は自分の体臭を消すためにからだを舐めるほど、においの強いものを嫌います。
たばこやお酒なども、猫が中毒症状を起こし、最悪の場合死に至る危険なものなので、これらを摂取しての入店はNGです。
服に食べかすやこぼした跡などがないかも、入店前に確認しましょう。
カフェの代表メニューともいえるコーヒーや紅茶のカフェインも実は猫には有害です。
ドリンクを置いている猫カフェがほとんどですが、大概はフタがついていますので猫が飲んでしまうことはないでしょう。
とはいえ、こぼしたり、猫に倒されたりしないよう気を付けなければなりません。
中にはアルコールのメニューを提供しているお店がありますが、ルールや制限があるので、必ずスタッフさんに確認してから注文してください。
そして、ドリンクから離れる時は、倒さないように安全な場所に置いたり、スタッフさんに一声かけましょう。
万が一こぼしてしまったら、すみやかにスタッフさんを呼んで処理してもらってください。
猫カフェの料金システムや値段相場は?
ここでは、猫カフェの平均的な利用料金について解説していきます。
お店によってシステムは異なりますので、「だいたいこれくらいかかる」という相場として参考にしてください。
一般的な料金システムや平均的な値段は?
ほとんどの猫カフェは時間制となっていますが、一般的な猫カフェと保護猫カフェでは、システムが異なる傾向にあります。
10分毎に200円〜
1時間1000円〜、以降は30分毎に+500円
ドリンク代の価格設定はお店によって様々です。
フリードリンク飲み放題や、1ドリンクオーダー制などがあります。
事前に公式サイトを確認しましょう。
ボランティア団体が運営している保護猫カフェの中には、入場料が設定されていないところがあります。
この場合は、お客さんの任意でお金を寄付して入店する形になりますが、相場がよく分からないときは、思い切ってスタッフさんに尋ねてみましょう。
パック料金もある
もっと猫と一緒にいたい!という方には、パック料金での利用がオススメです。
延長料金を上乗せして支払うよりも、数時間パックやフリータイム料金を払ってしまった方がオトクで時間を気にせずに思う存分猫と遊ぶことができますよ^^
さらに、会員登録をすることで、特別料金で利用できたり、プレゼント企画やイベント参加などの嬉しい特典が受けられる猫カフェもありますので、公式サイトのチェックを忘れずに!
猫カフェのおすすめ時間帯は?
「いざ猫カフェに入ってみたら、他のお客さんがたくさんいて猫を触ることすら満足にできなかった…」
「猫がずっとお昼寝をしていて遊べなかった…」
なんて、さびしい思いをしてしまった方もいます。
では、いつ行けばもっと猫とたくさん遊べるのでしょうか?
ズバリ!空いているのは開店直後と閉店前です。
開店後、少しづつお客さんがやってきて、1~2時間ほどたつとだんだんと混みはじめてきます。
昼過ぎ13~16時くらいが最も混むお店がほとんどです。
そして閉店1~2時間前になると、お客さんは帰り始めます。
もちろん猫は気まぐれな生き物ですから、気分が乗らず遊んでくれない日もあるでしょう。
ですが、お店の営業時間や猫の生活習慣はある程度決まっているので、それらを知ったうえでタイミングを狙って行けば、高確率で猫と触れ合うチャンスがたくさんやってきます。
- 行きたい猫カフェの公式サイトで猫のプロフィールをチェック!
お目当ての猫の性格や好みを押さえて接することで、より仲良しになれます^^ - TwitterやInstagramなどのSNSをチェック!
お店の最新情報や混雑状況、猫の様子などがリアルタイムで分かります。
急なイベントや貸し切りなどで閉店していることもあるので、遊びに行く前に必ず確認するのがおすすめ!
猫とたくさん遊ぶなら、夕方が狙い時!
午前からお昼頃までは猫にとって最も眠い時間帯になります。
ベッドや高いところ、日向などで寝転がったままほとんど動かないので、猫とたくさん遊びたい人はこの時間は避けた方が良いでしょう。
目覚めて活動を開始する夕方頃(15時以降)に来店すると、おもちゃによく食いついて遊んでくれたり、猫同士でじゃれあったり追いかけっこをしたりと、元気な姿を見せてくれますよ!猫のホンキには驚かされちゃいます^^
むしろ寝姿を拝みたいという人はこの時間帯がオススメ。
かわいい寝顔や、ヘンテコなポーズが見られて楽しいですよ^p^
中には夜ごはんタイムを設定しているお店もあり、その様子を見ることができます。
猫が一斉にごはんを食べる様子は圧巻のかわいさ!ぜひごはんタイムに来店してみてください♪
猫カフェのマナーや注意点
続いては、猫カフェを利用する上で守ってほしいルールやマナーをご紹介していきます。
意外と知らない人が多く見受けられるので、しっかり読んで、人も猫も安全に楽しく過ごせるように配慮しましょう。
お.大きな声や音を出さない
可愛いからといって「きゃー♡」などと大声で叫んだり、手を叩いて呼んだりすると、猫はびっくりしてしまいます。
優れた聴覚を持つ猫にとって大きな音はストレスになるので、いたわってあげましょう。
か.駆けたり、急に動いたりしない
猫の動きはすばやく、急に目の前に飛び出して来ることがよくあります。
気をつけて歩いていても、ぶつかりそうになったり、蹴り飛ばしそうになることもありますので、走るのは猫だけにして、我々人間は周りをよく見てゆっくり歩きましょう。
ね.猫のいやがることはしない
- 過剰なスキンシップ
- 追いかける
- 叩く
- ひっぱる
などのしつこい・乱暴な行為は、猫に多大なストレスを与え、人に恐怖を抱いて心を閉ざしてしまう恐れがあります。
猫がしっぽを大きくパタパタ振っていたり、耳を伏せていたりする時は、ストレスを感じているので、これらの行動を見せたらすぐに解放してあげてください。
良い猫カフェと悪い猫カフェの見分け方
猫カフェがたくさんありすぎて、どこに行ったらいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、良い猫カフェを見分けるポイントをお教えしたいと思います。
気になる猫カフェをいくつかピックアップしたら、以下を参考によく見比べてみてくださいね!
- 猫や店内が清潔で、温度・湿度管理も万全
- 猫の体格や運動量が適切
- 水飲み場が各所に設置されている
- 高低差やくつろぐ場所がたくさんある
- 広さに対して人や猫の数が少ない
- ルール・マナーを厳しく取り締まっている
- 猫や店内が汚れている、悪臭がする、猫の毛艶がない
- 猫が太っている・痩せている、あまり動かない
- 水飲み場が1ヶ所にしかないor少ない
- 高低差やくつろぐ場所が少ない
- 店内に人や猫がギチギチに混み合っている
- お客さんの要望になんでも応える、ルールが曖昧
まずはお店ですから、店内が清潔であることは言うまでもありませんよね。
また、猫の充分な食事を与える、ブラッシング、爪切り、定期検診などのカラダのケア、運動やしつけ、スキンシップなどの心のケア等の管理をしっかり行なっているかどうかは、良いカフェと悪いカフェを見分ける大きなポイントです。
実際、ずさんな管理により業務停止処分を受けたり、パルボウイルスという病原菌を蔓延させてたくさんの猫を死亡させたりして大問題になった猫カフェがいくつかあります。
そういった劣悪な環境の猫カフェに遊びに行った結果、知らないうちに他の猫や人に病気を移して被害を拡大させてしまうのはとても恐ろしいことですよね。
さらに、お店や猫、お客さんの安全を守るために、ルールを明確に定め徹底していることも大切です。
『お客さんの要望になんでも応える』ということはお店として良い対応のようにも思えますが、猫カフェでこのような対応をする店は、猫の福祉を損ねていることが多く、良い猫カフェとはいえません。
『猫の抱っこ禁止』『小さな子供だけでの入場不可』など様々なルールが設けられていますが、飼い猫とは違い、絆や信頼関係を築けていない人間(お客さん)との過剰なスキンシップは、猫カフェの猫にとっては恐怖でしかありません。
これらを容認してしまうと、猫はストレスで体調を崩してしまうのです。
良い猫カフェと悪い猫カフェを見極めるには、お店の公式サイトはもちろんのこと、口コミサイトやSNSなど、実際にその猫カフェに行った人の感想を見てみるとお店の雰囲気などが把握しやすいので、遊びに行く前にチェックしておきましょう。
まとめ
猫カフェ初心者の楽しみ方を解説してまいりましたが、いかがでしたか?
人間の「癒されたい」という欲求を叶えてくれる猫たちも、人間と同じ生き物です。
猫カフェ初心者さんもベテランさんも、ルールやマナーを守ることでお相手してくれる猫たちに敬意を払い、お互い楽しく素敵な時間を共有しましょうね♡