じゃれついて、はしゃぎ回り、何をするにも全力な姿が愛らしい子猫。
そんな子猫を迎えることになったら、これからの毎日が楽しくてしかたありませんよね♡
yuki
母猫の元から離れ、家族として迎えるのに適した月齢ということもあり、生後3ヶ月ごろから子猫を迎えることも多いのではないでしょうか。
生後3ヶ月ごろの子猫といえば、人間の年齢に例えるならまだ5歳ほどですので、幼稚園児のようにワンパクで、全力でいたずらしがちなイメージですね。
また、子猫のなかに社会性が表れはじめることからも、デリケートな時期といえますので、食生活はもちろん、ストレスフリーに過ごせるような環境づくりをしてあげたいところ。
- 餌の食べ過ぎかも・・・
- 体重が気になるけれど、測り方は?
- いつまで餌をふやかせばいいの?
このように、生後3ヶ月を過ぎるころには体もどんどん大きくなり、餌の種類や量にも変化がみられるため、これまでと同じ餌の内容で良いのか、疑問も生まれるでしょう。
この記事では、生後3ヶ月の子猫の育て方をはじめ、適切な餌の量や体重、餌をふやかすのはいつまでなのかといったことまで、詳しくご紹介していきます。
生後3ヶ月のロシアンブルーを育てた経験のある筆者が、自身の体験談も交えながら、元気いっぱいに育てるポイントをお伝えしますよ。
もくじ
生後3ヶ月の子猫の体重や大きさ
成長期の真っただ中である子猫は、日に日に大きくなります。
では、生後3ヶ月の子猫は、どれほどの体重なら適正といえるのでしょうか?
子猫の適正体重・サイズと、体重の測り方は、下記のとおりです。
生後3ヶ月の子猫の体重・サイズ
- 小型の猫種(ロシアンブルーなど):約1~1.3kg
- 中型の猫種(ヒマラヤンなど) :約1~1.5kg
- 大型の猫種(ラグドールなど) :約1.9~2.5kg
生後3ヶ月の子猫の体重は、平均的な中型の猫種で約1~1.5kg前後です。
猫の品種の違いや生まれながらの骨格によっては、平均的な体重より軽いことも、反対に重いこともありますが、順調に成長している子猫であれば、日毎に体重は増えていくでしょう。
今後の体づくりのためにも、最も栄養を摂取してほしい時期ですので、特にダイエットなどを意識する必要もありません。
それにもかかわらず体重が増えなかったり、減っている場合は、子猫の健康状態に問題が起こっている可能性も考えられますので、動物病院の獣医師に相談してみましょう。
子猫の体重の測り方
- 動物病院での測定
- 体重計での測定
- ペット用の体重計での測定
- キッチンスケールでの測定
動物病院での測定
子猫の体重を測定したい場合、動物病院で体重測定してもらうことができます。
体重の管理は健康の維持につながりますので、健康管理が必要不可欠ともいえる子猫は、体重測定のみで動物病院を受診しても、何ら問題はありません。
また、動物病院内で治療以外の経験をしておくと、診察台の上に乗っても、痛い・怖いことをされるといったマイナスのイメージを植えつけることを避けられます。
動物病院といえば、大切なペットが病気になったり、怪我をしてしまった時に駆け込む場所だと思いがちですが、動物病院にはペットに関する知識が豊富なプロたちが在籍しているので、しつけの相談などにも対応してもらえますよ。
体重計での測定
子猫の体重を自宅で測定したい場合、人間用の体重計でも体重測定することができます。
- 飼い主が子猫を抱いて体重計に乗る
- 飼い主だけで体重計に乗る
- ①と②の数値から差し引いた数値が子猫の体重
上記の方法で、自宅で簡単に体重測定することが可能ですよ。
日頃から抱っこされることに慣れている子猫なら、ストレスを感じずに体重測定できますし、自宅での体重測定を日々の習慣にすることで、良い変化にも悪い変化にも気づきやすくなります。
最近では、人間用の体重計でペットの体重も測定できるといった、便利なペットモード機能が搭載された体重計も展開されていますので、要チェックですね。
ペット用の体重計での測定
子猫の体重を正確に測定したい場合、ペット用の体重計を使用しましょう。
ペット用の体重計は、ペットのために設計されている体重計なので、あらゆるペットにとって乗り心地バツグンのデザインになっています。
測定中に動いてしまうことがあっても、スピーディーに数値を表示してくれるため、精密に体重を管理したい子猫にもおすすめですよ。
キッチンスケールでの測定
子猫の体重を自宅にあるもので測定したい場合、キッチンスケールを使用する方法もあります。
- 子猫を入れる容器(箱・タッパーなど)を準備する
- 子猫を容器に入れる
- 子猫を入れた容器ごとキッチンスケールに乗せる
上記の方法で、生後3ヶ月ごろの子猫なら、手軽に体重測定することが可能でしょう。
子猫は、測定中でもじっとしていられないことがほとんどですので、あらかじめ子猫がすっぽりと収まる容器などに入れておくと楽に測定できますよ。
ペット用の体重計を所有していなくても、キッチンスケールなら大体の家庭にあるグッズですし、手頃に測定できるところがポイントですね。
生後3ヶ月の子猫の適切な餌の量や回数・種類
成長が著しい時期だからこそ、食事面にはこだわりたいところ。
では、生後3ヶ月の子猫には、どんな餌の与え方をするのがベストなのでしょうか?
生後3ヶ月の子猫にとって適切な餌の量や回数、種類を、筆者の体験談と共に解説しましょう。
餌の量
生後3ヶ月の子猫には、1日に60gの餌の量を与えましょう。
人間に例えるなら幼稚園~小学生といった年齢ですので、急激に体が成長するこの時期の子猫には、特に栄養不足にならないような配慮をする必要があります。
遊ぶことが大好きで、走り回っている子猫の場合、決められた分量よりも餌を欲しがることがありますが、少しなら多めに餌を与えても問題はありません。
しかしながら、過剰に餌を増やすことは、肥満につながってしまったり、体調を崩す原因にもなりかねませんので、様子を見ながら調整しましょう。
我が家のロシアンブルーは、運動量が激しく、とにかく動き回っていたので、よく追加で餌を欲しがりました。じっとしているタイプの子猫には決められた分量を与えることをおすすめしますが、運動が好きなタイプの子猫はエネルギーを消費しがちですので、満足するまで与えてあげましょうね。
yuki
餌の回数
生後3ヶ月の子猫には、1日に4~5回の餌を与えましょう。
子猫の胃は小さく、成猫のように多量の餌を取り込むことが難しいため、4~5回に分けて与えないと消化不良になってしまいます。
また、小分けにして与えているうちに、「回数を忘れてしまった・・・」なんて、ついついうっかりしてしまう日もありますよね。
回数忘れを防ぐコツとして、1日分の餌を保存容器(瓶やタッパーなど)に移し、その容器から与える習慣をつけることで、餌の残量も分かりやすくなりますよ。
\1日分を取り分けておこう!/
写真のように、あらかじめ餌を容器に移しておくことによって、餌を与える回数が多かったり、少なかったりといったことまで分かるので、試してみてくださいね。
餌の種類
生後3ヶ月の子猫には、ふやかした子猫用ドライフードまたは子猫用ウェットフードを与えましょう。
ドライフードの特徴
- 顎の筋力を鍛えられる
- 効率的に栄養を摂取できる
- コストパフォーマンスが高い
ウェットフードの特徴
- 子猫でも食べやすい柔らかさ
- 水分量が多く含まれている
- 嗜好性が高い
上記のように、ペットフードのなかには大きく分類してドライフードとウェットフードといった種類があり、毎日の主食となるものを総合栄養食と呼びます。
両方共にそれぞれ特徴がありますが、どんどん大きくなる子猫が栄養不足になるのを避けるためにも、栄養素が高い子猫用の総合栄養食を与えましょう。
ウェットフードは柔らかく、子猫でも食べやすいのがメリットですが、歯に残るといったデメリットもあるので、将来的に歯石や歯垢などの口内トラブルも引き起こしがち。
ドライフードは硬いため、ウェットフードに比べると歯に残りづらく、カリカリと噛むことによって、顎の筋力を鍛えることにもつながるので、おすすめですよ。
筋肉や骨の形成をサポートしてくれる、高たんぱく質・高カロリー・高脂質な総合栄養食で、子猫の健康を維持しましょうね。
我が家のロシアンブルーは、ドライフードもウェットフードも好きですが、餌の中心となるのはドライフード。子猫用のおやつなども喜びますが、基本的には「総合栄養食」と表記されているフードを与えていれば健康はキープできるので、肥満の原因にもなるおやつは、どうしても必要なシーンだけにとどめておく方がベターです。
yuki
餌の与え方
生後3ヶ月の子猫には、子猫用ドライフードをお湯や子猫用ミルクでふやかして与えるか、子猫用ウェットフードをそのまま与えましょう。
離乳食の時期を終え、今後の顎の発達のためにも、そろそろ硬いドライフードを与えるタイミングがやってきたといえます。
基本的にはドライフードをメインに与えるのが望ましいですが、まだ硬いままのドライフードを食べづらそうにしている子猫には、ふやかしたドライフードを与えても構いません。
かといって、ドライフードばかりでは飽きてしまう可能性が高いので、たまにはドライフードとウェットフードを交互に与えたり、ドライフードにウェットフードを混ぜてあげましょう。
我が家のロシアンブルーは、口が小さく、硬いドライフードのままでは少し食べづらそうだったので、ふやかしたドライフードに硬いドライフードを数粒ほど混ぜたりしながら、ゆっくりと硬いドライフードに慣らしていきました。気がつけば、上手に食べるようになっていましたよ。
yuki
子猫の餌はいつまでふやかす?
人間でも猫でも、体づくりの資本となるのは食事です。
たくさん動き、エネルギーの消費が激しい時期の子猫には、満腹になるまで食べてほしいもの。
これまでならふやかして与えていたドライフードも、いつまでふやかせば良いのか、切り替え時のタイミングが気になるところですよね。
ここでは、子猫の餌はいつまでふやかすのか、いつから硬いドライフードを食べさせるのかを、もうすぐ生後5ヶ月になる愛猫(ロシアンブルー・レイ)の成長を振り返りながら解説します。
切り替えのタイミング
ふやかしたドライフードから硬いドライフードに切り替えるタイミングは、生後3ヶ月~4ヶ月ごろがベストといえるでしょう。
生後3ヶ月を過ぎると、子猫の成長と共に消化器も発達するため、硬いドライフードでも消化・吸収できるようになります。
また、猫には、子猫のあいだに口にしたものが好物になる傾向があるので、いつまでもふやかしたドライフードばかりを与えていては、将来的にカリカリとした硬い食感のドライフードを食べなくなってしまう可能性も・・・
生後3ヶ月以内までの子猫は、消化器も未発達であることから、硬いままのドライフードでは消化不良などを起こし、胃に大きな負担をかけてしまいますので、生後3ヶ月以降になるのを待って切り替えましょう。
愛猫のレイは、生後3ヶ月の半ば~4ヶ月にかけて、徐々に硬いドライフードへと切り替えていきました。レイには好き嫌いもないので、切り替え時の苦労などもありませんでしたね。
yuki
切り替えの方法
ふやかしたドライフードから硬いドライフードに切り替える方法は、10~14日程度の日数をかけながら、ゆっくりとドライフードの硬さに慣らしていくことです。
今まで使用していたお湯や子猫用ミルクといった水分量を少しづつ減らしながら、最終的にドライフードのまま与えるようにすると、切り替えがスムーズに行えますよ。
愛猫のレイの場合、先住猫(黒猫・チビ)のドライフードに興味を示し、お湯やミルクでふやかしていたドライフードへの興味が薄くなってきたのがきっかけとなり、自然なかたちで切り替えられました。
\3ヶ月の子猫の切り替え食はコレ!/
写真のように、ドライフードとウェットフードを混ぜることで、子猫にとっても食べやすく、かつウェットフードにも慣れさせることができるので、試してみてくださいね。
離乳食などの柔らかい餌を食べてきた子猫にとって、硬い状態でのドライフードは胃への負担も大きいため、切り替え時だからといって、いきなりドライフードそのものを与えることは控えましょう。
切り替え時の注意点
ふやかしたドライフードから硬いドライフードへの切り替え時に注意する点は、子猫が体調不良になっていないかなどの様子を見ながら、切り替えを行うことです。
いつもと違う食感に敏感な反応を示す子猫だと、硬いドライフードを混ぜただけでも、食欲が低下したり、嘔吐や下痢をしてしまう可能性も。
フードの切り替え時には、嘔吐や下痢をしていないか、いつも通りの食欲があるかどうかを確認しながら、長い目で見守ってあげることが大切です。
もし、フードを切り替えたことによる体調不良が続く場合は、切り替える前に与えていた、ふやかしたドライフードに戻しましょう。
子猫にも個体差がありますので、フードを切り替える月齢を迎えていても、いつもと違う様子なら焦って切り替えるのはやめましょうね。
まとめ
生後3ヶ月の子猫の育て方をはじめ、適切な餌の量や体重、餌をふやかすのはいつまでかをお伝えしましたが、いかがでしたか?
食事を含め、この時期に子猫が経験した全ての出来事が、今後の猫生を左右するといっても過言ではないため、愛猫としっかり向き合ってあげる必要があるといえるでしょう。
産まれたての子猫とは違い、成長するにつれて手はかからなくなってきますが、子猫が成猫になるまでの時間は、実にあっという間です。
可愛らしさ溢れる子猫の瞬間を、どうか思いきり楽しんでくださいね!